石橋英子

ナスノミツルの『離場有浮』でドラムを叩いているのが石橋英子。勿論それ以前から名前は知っていたけれど、恐らくこの人の録音を聴いたのはそれが最初。でも、特に印象深いわけではない。でも『MABOROSHI』がリリースされて、なんとなくこれは良いはずだと勝手に確信して手にした。場所がレコファンだったので、ついでに中古で『Drifting Devil』も拾った。

『MABOROSHI』はサックスのGianni GebiaとベースのDaniele Camardaとの連名作。このアルバムにはミニマルと言える楽曲がいくつか収録されていて、個人的趣向からそれだけでも聴き返す理由は十分。だけどその上に乗る石橋の歌声の柔らかい感触も印象に残り、多分今年手にしたアヴァン(か?)寄りの新作では最も耳にした。この作品にはかなりヤられている。

『Drifting Devil』は『MABOROSHI』に比べれば色彩も豊富で、歌を中心にした聴きやすさがある。石橋の歌声はクセの無い矢野顕子という感じなのだけど、その矢野顕子のクセのある部分が苦手なオレは石橋の歌声は受け入れやすい。こんな感じ。



『Drifting Devil』を聴く事によって、『MABOROSHI』は連名作だけど石橋の世界観が中心だと思うようになった。



8月に1セットだけセッションを見れたけれど、もうちょい石橋の演奏をライブで見たい。と思ってオフィシャルを見たら丁度Gianni Gebiaが来日して一緒にいくつかライブ。夏に『MABOROSHI』の3人でのツアーもあったのは知っていて、CDを聴いてそのライブに行きたくなった時は後の祭り。だから今回はどれか行こうと思ったけど、タイミング悪い。レディージェーンはちょっとオレには敷居が高いし、6日のグッドマンもかなり惹かれるけれど、この日は別の・・・。まあ、またチャンスはあるだろ。





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石橋英子 / Gianni Gebia / Daniele Camarda 『MABOROSHI』





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石橋英子 『Drifting Devil』