想い出波止場

ライブを見て盛り上がった気持ち。折角なので、再発された『金星』、『Vouy』、『大阪・ラ』を聴きなおし。

今年の頭に12月に再発された『水中JOE』と『大音楽』と『Mantako』を聴いて思ったことを軽く書いて、その後1月に再発されたモノを買って聴いて感想を書いておくつもりだったのに、結局やってなかった。しかもそこには『Vouy』が代表作だと思うと書いてる。でも今は違う様に思っている。『Vouy』はこのバンドにとってはイレギュラー的な作品に聴こえる。だけどこの作品が個人的には一番嵌った。なんでか?って考えてすぐわかった。『Vouy』にはテクノ的な要素がいくつもあって、それがあの時代の音として、当時の自分の趣向と重ねて、シックリきていた。だから聴きやすかった。それと「Vouy」と「Sugar Clip」というキャッチーな楽曲が仕込まれているのが聴きやすくさせていた。でもその後の『大阪・ラ』は『Vouy』を素通りした音になっているように思う、いや、そうでもないな。それでも『Vouy』はイレギュラーだと思ったほうがいいのかも、と。でもオレは好きなアルバム。

『金星』はBoredomsの後に聴いたせいで個人的には印象の薄い作品だった。だけど昨夜のライブ、ここに入っている曲が演奏されたのかもしれないけれど、山本精一のポエトリー・リーディング(町田町蔵に似ている)な歌と演奏との関係がこのアルバムでのそれと似ていて、それは変わってないという事だとすれば、これが持ち込まれているんだろうなあ、とか。これを聴き直して、『Vouy』だけ聴いて想い出波止場というバンドの持ち味を知る事はちょっと難しい気がしている。

『大阪・ラ』は、これまであまり聴いてない。なんとなく微妙な立ち位置のアルバムで、ちょっと繰り返しにくくて、でも折角の機会だからこれからもうちょっと聴きなおす。予定。



まとめると、面白いバンドって事。か。





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想い出波止場 『金星』





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想い出波止場 『Vouy』





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想い出波止場 『大阪・ラ』