想い出波止場

6月だかにあったライブは行けずにイラついた。再発CDも聴かなくなった。なので今夜のO-Westは待望。



ギターとヴォーカルの山本精一とベースの津山篤が面子というのは知っているけど、残りの面子の名前がわからない。今ググった。6月のライブのブログによるとキーボードがParaにも参加している西滝太、ドラムが砂十島NANIという人らしい。多分今夜もそうだったのだろうと思う。



初っ端、フリーにアヴァン気味。予想外。想い出波止場は緩いイメージだった。さらに次の曲もアヴァン・ジャズ的。なに?、こういうカッコよさのバンドだっけ? 実はボトムの太い、リズムがかなり強いバンド。音圧もなかなかで、ベースの重低音で服が震えたり。中盤にヴォーカルのオッサン登場。多分この人は吉川豊人。初めて見る。へんてこなパフォーマンスをしながら歌う。「Johnny B. Good」とブルースな曲とか。他にも歌ったけどわからん。ぶっちゃけ、オレが今夜曲名が言えるのは「Johnny B. Good」だけ。CDは結構聴いているつもりなのに、オレは想い出波止場の曲は殆ど頭に入っていない。結局オレにとって想い出波止場といえば



だったって事。

変態的なバンドだと思っていたけど、実際の演奏はタイト且つシャープで、色んな要素を取り入れたパンクというのが想い出波止場(だと思う)。



アンコールは3回。2回目の時にやった曲はKIRIHITOっぽく、だけど山本が手を振り下ろすとリズムのテンポが変わるという仕掛け付き。そして3回目のアンコールはちょっと凄い展開。まるでParaの様なストイックな演奏ではじまり、途中で山本は演奏を止める。津山のベースと砂十島のドラムは同じフレーズを延々繰り返す。少し西滝が色づけをしたりするのだけど、とにかくドラムとベースがずっと同じフレーズを続ける。演奏者にとってこれはかなりきついはず。さすが山本、この人は間違いなくS。終盤には山本も演奏に加わり、メランコリックなフレーズを紡いだ後一気にRovoの様にアゲアゲになったりする。本編を凌駕しそうなインパクトのある演奏だった。



一応演奏はここで終わり。その後山本がアンコールの様に出てきて軽くDJなプレイをしたりBGMをセットしたりして、終わったのかそうじゃないのかよくわからない状態。やっと客電が付いて終わりの雰囲気になったので物販を軽くのぞくと会場限定販売のCD-Rがあった。そんなの、買うに決まっている。



気になってもう一回ググる。するとヴォーカルは吉川ではなくケン・スギサキという人だと知る。ちっ、やっぱ憶測はダメだな。