じゃずじゃ

今年はオランダと日本の友好年だとか(2008-2009?)。ちっ、来年ならそれを理由にW杯は思いっきりオランイェを応援できるのになあと思ったけど、どうせそんな事関係無しにオランイェを応援するのは目に見えている。

その友好年という理由からか、9月に八木さんはオランダでクラリネットとかのリード類を扱うAb BaarsとヴィオラのIg Hennemanと組んでライブをしていたようで、今はそのオランダの2人が来日して日本国内を回っている。しかも九州が福岡だけじゃないという渋いツアーで、来週の木曜にはやっと東京でライブ。スーパーデラックス。



そのサポートで一緒に回っているであろうマーク・ラパポート氏。そのラパポート氏がコラムと称してジャズを中心にした文章を書き続けているミュージック・マガジン。もうどれぐらい続いているのか正確なことは知らないけれど、オレはその初回から目を通し続けてきた。今購入している唯一の雑誌がMM、そうなった理由の一番はそのコラム「じゃずじゃ」で、オレの聴いているものの大部分はここからの影響。Jean Paul Bourelly、David S. Ware、Billy HarperCourtney PineCassandra Wilson藤井郷子、そしてノルウェー勢のBugge WesseltoftNils Petter Molvaer、Paal Nilssen-Love等も、このコラムを見ていたから知った顔出来ている。そしてジャズのコラムでありながら例えばPorno for Pyrosを取り上げたり、あのRollins Band、更には『Zone Tripper』時のFriction、そしてJoe Henry。勿論こんなもんじゃないのだけど、これ以上書き連ねるとアホっぽいのでこの辺。

最新のコラムは、先月今月の2ヶ月に渡って『Alan Silva & the Celestrial Communication Orchestra 2009』の舞台裏を明かしてくれた。切欠と道のりと結果、それをいつもの様に楽しく。



今月の記事の最後にお別れが記された。それは目を通して確認して欲しいのだけど、MMという媒体へのサヨナラであって、「じゃずじゃ」という大事な教材が無くなるわけではないと綴っている。その理由についてはいずれ別の場所で軽妙に公にしてくれると思うのでオレの勝手な推測は書かないけれど、MMは大事なモノをなくした事に気付くべき。気付いたからと言って今更取り返せるモノじゃないけどな。









で、あえて追記に。と、しようと思ったけどそんな配慮をする理由が無くなったのでここに持ってきた。以下。



MMがマジでダメになってきたのは今の編集長に変わってからというのは今更。今年に入ってからの特集を見てみ。なんだこれ?、今の多様な音楽を捉える能力のなさを露呈するかのように、アホみたいにベストの選出を続けたり、アキバな連中が喜びそうな特集だったり。これ、雑誌が生き残る為の術だと思っているのなら勘違いとしか思えない。MMに求められきたのが何だったのか、それを全く理解していない。編集長を筆頭に、この会社の全部がどうかしている。



そして今月の編集後記を見て抑え難い苛立ち。

今まで、連載をやめる人に対してはウソでもそれなりの言葉を書いていたはず。それが今回は無い。この気持ち悪さ、これが今のMM。オレは前々から例え「じゃずじゃ」の連載が終わったとしてもとりあえずはMMの購入を続けるつもりだったけれど、やめた。こんなクソ雑誌、オレのこれからには廃刊。

いつも「じゃずじゃ」から読み始めるので、今月号は2ページしか読んでない。2ページに¥700。あ、+後記か。でも別に惜しくない。金は無くても突っ張らないといけない事はある。


なんかこう書くと「じゃずじゃ」がMMをクビにしたのでそれに脊髄反射したように見えてしまうので、やっぱ少し書き足す。

元々、いつかは長年読み続けていたこの雑誌を読むのを止めるつもりはあった。それは、この雑誌の価値観に大分左右される部分がある事を気付いてきたし、だけどこの雑誌を見ているだけでは今ライブの場で起きている色々を知る事は無かった。それのどっちが面白いか、は、個人的にはライブの場で起きている音の方が面白く、それと直接的に絡んでくる音源を追ったりつなげたりしていれば、それだけでもかなり色々聴きたいものが増えてくる。

だからと言って、今までに得たものを捨てることは無いし、こうなってくるとワールド音楽的なものは情報を得にくくなるけれど、知っているものをつなげればいいし、何と言ってもネットという情報の溢れた場所があり、そこから探ってみる事も出来る。とりあえずそれをしてみたいと前々から思っていたし、その切欠が今回の出来事。

色んな雑誌が休刊される中(remixも休刊か・・・)、MMがどこまで粘るのかしらんけど、まあ、頑張って下さい。これだけ長いこと読んできたのでバイバイは難しいように思ったのだけど、ドラゴンズのファンである事を休止してからここまで、ホントに全く気にならなくなったし、そういうのも案外大丈夫だって事、既に承知している。