井野・千野・今井

昨夜は4時間半ぐらいだったので、しかもその間ずっと立っていたので、結構疲れている。けど、昼間のピットイン。



ベースの井野信義、ピアノの千野秀一、ギターの今井和雄によるライブ。この組合せはレギュラー化しているっぽい。そして今日はゲストで、来日中のトランペットのAxel Dörnerが加わる。Dörnerが来日してライブをやっているのは知っていたけれど、久々に見たいと思ったけれど、スケジュールがよくわからなかったので、これもツイテイル事になる。



2セットとも、フリーインプロ気味に始まって、フリージャズになっていくという印象。



特殊奏法をかなり扱う印象のDörner。そういう演奏は強面な印象になったりするのだけど、今日はフリージャズな面子との演奏という事だからか、ジャズ的な語彙とは違う刺激。

ずっと音を出し続けても、あまりガツガツ弾く印象のない千野。今まで、音とか演奏の印象は残るのだけど、どういう演奏者だったという自分の中の印象が残らない。主張とか、そういうものとはちょっと違ったところを弾いている気がする。

今日の一番の音色は、実は1stの井野のアルコ。ちょっと聴いた事の無いような美音。あの音、どこかに記録できないものだろうか? それだけじゃなく、ドラムのいない中で着実にジャズに押さえ込むリズムを提示。

今井はどうもギターアンプを使ってなかったようで、激しく掻き鳴らしながらも音は少し後ろにある。自身の名義のトリオで、ノイズの中に埋もれていく中から少しだけ顔を覗かせるあの演奏の様でもあり、それを音量を抑えたこのセッションで思わせる。