Iggy Pop

リリース後即手に入れて、「多分今年一番の困った盤になるな・・・」と、思った。最も尊敬するヴォーカリストIggy Popの新作『Preliminaries』。

アダルトにミドル〜スローな曲で構成されたアルバムというコンセプトには期待度高かったのだけど、緩さが温くなりそうなギリギリがどうにも中途半端に思えた。なので2度ほど聴いてとりあえずほっといた。鬱陶しくなりだした時期だったので、涼しい〜寒いかもという時期にもう1度と思っていた。そしてそんな感じになってきたので久々に再生。やはり少し寝かせて良かった。今ならそれなりに聴き通すことが出来る。Iggyの声の魅力は相変わらず。だけどこれがIggyファン以外にも聴いてほしいと言いたくなる作品か?というと、個人的にはそうは言い難い。40分に満たない作品なのに妙に手を変え品を変えだったりして、一見落ち着いていながらちょっとやかましい。このぐらいの時間なら同じ路線のアレンジで統一して、そこに作品を埋め込んで欲しかった。例えばJoe Henryがプロデュースだったら?とか、或いはMarc Ribotのギターとブラシなドラムだけのバッキングでシンプルに仕上げていたら?とか、勝手な希望を考えたりする。でも、『Beat Em Up』辺りと混ぜながら聴くとバランスは良かったりする。





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Iggy Pop 『Preliminaries』