大島輝之・石橋英子・芳垣安洋 / Barbacoa

『夏のぶりぶり2009』の2日目もかなり引かれたけれど、クラシックスを選択。Barbacoaというのは全く知らないけれど、大島輝之石橋英子芳垣安洋のセッション、これに引っ張られた。一ヶ月ほど前か、レコファンで『MABOROSHI』を購入した事がその理由。それからその『MABOROSHI』は繰り返し聴いているものの1つ。そしてその時ついでに中古の『Drifting Devil』も手にしていて、こっちもなかなか。



1stはBarbacoa。全く知らないので何をやるかと思ったら、Sleep Walkerを思い出させる。少しReturn to Forever風味。クラブジャズといえばいいのだろうか? グルーヴはあったけれど、、、。まあいい。



そして大島、石橋さん、芳垣のセッション。

なんとなく大泉洋に似ている大島はギターとラップトップ。sim + otomoで見た時には気付かなかったけれど、硬い音を使う。今年は大友の演奏を数多く聴いているので、こういう音使いでインプロするのを聴くのは新鮮。その中から出てくるリフに特徴的なものが多くて面白い。

石橋さんはピアノと少しだけヴォイス。楽器としてはドラムを扱う印象が強いのだけど、ピアノは余技ではなかった。フリーなセッションなので、フリージャズの様な叩き込む音があるかと思ったけれどそういう印象は無い。大島の硬い音に少し隠れる場面もある。だけど、その音の対比が冷たい印象の時もあるピアノの響きを柔和にしていて、気が付くと結構止め処なく音が連なっていて、要するに上手く噛み合っているんじゃないか?と思った。サンプラーに取り込んだりしながら少しだけ使ったヴォイスは言葉を使ったものじゃなかったけれどちょい賛美歌っぽくて、それを録音物の印象と重ねて、少し、この人の音楽がわかったような気になった。

芳垣がこういうセッションで叩くのを聴くと、ドラムという楽器はビートの為だけじゃない事に気付く。今夜も当然。だけどビートも勿論で、いつも同じ事しか書けないのだけど、この人の音が単純に気に入っている。