■ENSEMBLES 09 スペシャル・コンサート■

大友良英4days、3日目。当たり前にピットイン。



今夜は大友良英山本精一によるデュオ。この組合せ、個人的には見た記憶は無い。もしかしたら、1セットぐらいなんかあったかもしれないけれど、どうだったっけ?と自問。まあそういう事なので凄く楽しみで、さらに昨年リリースされた『GUITAR DUO』がかなり嵌れる作品だった事も大きい。



1st、「死んだ男の残したものは」をセット丸ごと使って演奏。恐らく50分程の演奏。1バースごとに山本と大友が交互に歌う。その間は、あらゆる手法でギターを演奏。1stでこんなに色々やって大丈夫ですか?って、ホントに思った。



2ndは短めに演奏を切ってくる。ロックなグルーヴの演奏、まるで布袋寅泰の「Gitar Loves You」の様な素朴にメロディアスな演奏があり、そして、山本がRovoの時の様に高揚するラインを紡ぐ演奏。この時の大友はベースな音の弦を中心としたカッティングでフォローするのだけど、何気にこういう演奏の大友のギターはカッコいい。アヴァンにギターを操作する大友は勿論一芸に秀でているのだけど、大友がこういう裏的な演奏をするときは、その対象の個性を思いっきり引き出してくれる。それに乗って弾きまくる山本。これはスタンディングで聴きたかった。

それを受けて本編最後の演奏は、両者とも腰浮き気味に力の入った演奏。多分割って聴けば抽象的なものが多いのだけど、それを感情で押し切られれば、圧倒されるだけ。



アンコールも本編を引きずったかのような展開。なかなかやりきらないコンビ。そしてそれも終わり、ニヤニヤした気分だったのだけど、ここで変にMCをかます。しかも山本、もう1曲やりたいという態度。が、四の五のあり、色々かまして演奏はせずにお開き。が、かなり笑えたので、あれも演奏を聴いたのと同じ様なもの。



しっかし期待通りだな、このデュオ。


過去ログ探って、1年ちょい前にこのデュオのライブを見ていることに気付く・・・。その時のライブ、なんか、Invisible Songなライブと混ざって記憶している。しまった。けど、ここにログを書いていることの意味がそういう記憶の喪失を補う事なのだから、やっぱ書いていてよかった。