大友良英 3 DAYS "5つのトリオ":ENSEMBLES 2(休符だらけの音楽装置)開催予告イヴェント

最終日。



大友とSachiko MとJim O'Rourkeによる1st、その3人にカヒミ・カリィが加わった2ndとも、音の小さな、音響派な即興の演奏。ライブを見に行くという場で、この手のライブより気を使うライブは今のところ知らない。服のすれる音ですら聴こえてくる。唾を飲み込むのもためらう。緊張しっぱなし。

個人的には1セットのみで十分なのだけど、他の客と同じように2セットとも聴く。周りを見回すと寝てる人多数だったけど、椅子から落ちたり、イビキをかく人がいなくて良かった。



神経を使って静かに演奏を聴くという行為をすると、演奏がどこで終わったのか、音がいつ止まったのか、全くわからなくなる。特にサチコさんの音は通常では聴き取れない高周波な音を使う事もあるらしいのだけど、その音なのか違う音なのか、よくわからない音が聴こえてくる。それは結局、PAだったり照明だったりといった電気仕掛けなノイズだと思うのだけど、普段のライブではそういう音を気にする必要は無いのに、息をのむようなライブに接すると、そういう音が普段から充満している事を再認識。



「沈黙(静寂)をも凌駕するのはJoaoだけだ」と言ったのはCaetano Veloso。とか、頭に浮かぶ。