Boredoms

レーベルってリリースに対しては大きな影響力でコントロールしてるんだろうなあと、commmonsに移ってからのBoredomsの作品を手にするたびに思う。

Super Rootsシリーズの最新作『Super Roots 10』は、アナログに針を下ろしたときの様な音が頭に入っているだけの「Super Rooy」をイントロにして、「ANT10」のオリジナル・バージョン+リミックスという内容。実質的には「ANT10」1曲しか入っていないようなものなのに、¥2,500。おふざけの度が過ぎる。



「ANT10」は、トランシーな路線に移ってからのBoredomsらしい楽曲で、型としてはハッキリ固まっているので、悪いという事はない。ドラムの音とか結構カッコよく響くところもあって、ちょっと熱が上がる。だけど、これなら1曲入りで装丁に懲りまくって¥1,000か、『Out of Noise』の様な簡易パッケージで¥500とか、そういうリリースにすればいいんじゃないかと思う。というか、こうやって無理やり何か出したりしても少々のお金が入るだけで、commmonsというレーベルが使えないレーベルとして認識されるだけ。

EYEも全くコントロールが出来ないという事も無いはずで、それでこれを出した事を思うと、その姿勢はいただけない。それにもうBoredomsは、録音物を発表するという事にあまり興味がないんじゃないんじゃないだろうか?









Boredoms 『Super Roots 10』