sim + otomoレコ発! 今井トリオ発売半年記念!

sim + otomoの『Monte Alto Estate』のレコ発に絡めて、今井トリオ『Blood』の発売半年記念って、、、このセンスは嫌いじゃない。



今夜のスーパーデラックスは昨夜の余韻を引きずるかのように、縦長のセッティング。今夜はいつもの横長の方が良くないか?と思ったけれど、オレが思ってもどうしようもない。



1stが今井トリオ。やっと、久々にこのトリオのライブを聴けた。

いきなり音が強い。鈴木學の音とか、かなりヴィヴィッド。今井和雄のギターはキンキンしている。伊東篤宏のオプトロンも、これまで聴いた中でもかなり強い。音の分離はハッキリしていて、今井トリオのコンセプトから外れていないか?と思ったのだけど、これが今夜の特別なスピーカーの威力?とか、思ったり。それでも、鈴木と伊東の音が混沌としてSDLXの埋め尽くすと、今井のギターは薄れ、かすかに聴こえるカッティングがサブリミナル効果の様に聴こえているのか聴こえていないのか、よくわからない状態。ここ、が、このトリオの面白さ。とにかく、Perfume、、、じゃなくて伊東の操るオプトロンは暴力的に動き回り、鈴木は拍車をかける。このノイズと、あくまでもジャズなギターであろうとする今井の音が方向は違っても共鳴しているように思え、まあ、とにかくやっぱ凄い。面白すぎ、カッコ良過ぎ。



続いてsim + otomo。simについては全く知らない。調べもしなかった。大友良英も加わっているので、それをポイントに聴く事も可能なので、別に予備知識は要らないと判断。

ふたを開けて、簡単に言ってしまうけれど、simはマス・ロックだと思う。植村昌弘のヘヴィーなビートと大島輝之のギターはリズミカルなカッティング。そしてキーボード&PCな大谷能生が隙間を持って重低音を入れ込み、大友はターンテーブル等でノイジーに色づけ。基本、ビートはミニマルに奏でられるけれど、変拍子等もあり、リズムがこのバンドの肝である事はすぐにわかる。

simには特に大きな期待はしていなかったのだけど、今井トリオの壮絶な音の後でこのわかりやすさはバランスが良く、そういう対比が無くても、面白いバンドとして記憶出来る。やり方によっては、結構ポピュラリティを得られそうな雰囲気もある。



今夜のスピーカーはかなり良いものらしく、なんでそんなものが準備できたのか?という事を2ndでネタばらし。昨夜のAlva Notoのライブで使ったものをそのまま使わせてもらったとか。あ?、そうなんだ?、だけど、正直昨夜は大した音じゃなかった。今夜の方が、あのスピーカーのポテンシャルを活かしていた。