Alva Noto

坂本龍一とのコラボをみたのも、もう2年以上前になるのか。連名とは言えあれは半分以上坂本教授の音楽だったわけで、Notoの音楽を聴いたという満足は得られなかった。

そのNotoがスーパーデラックスでライブ。という事で、なんとなく合うような合わないような微妙なロケーション。SDLXの近くにある、あのファッ金具ヒルズにある森美術館が一枚噛んでいる。ちょっと嫌な気分。



今夜のSDLXは縦長バージョン。ステージの前に何列か座れるスペース、その後ろに立見、さらに少し後ろに一段上がった立見という、結構難儀なセッティング。お疲れ様です。

確か200名限定のライブで、定員に達しないんじゃないか?と思いながらも結構早めに予約しておいたのだけど、いつの間にか定員に達していたようで、忘れる前に予約しておいて良かった。入場料もドリンク設定無しで¥2,500という低価格。絡みがあると、こういう事も出来るんだな。



今後、この方向のままなのか?というのが、今夜の感想。いつ頃からかNotoはフォークトロニカ的になっていて、池田亮司との『Cyclo』でその名を覚えた立場としては、少々思うところ有。今のNotoのやっている事が良いとか悪いとかいうつもりは無いのだけど、ついこの前Fenneszの音に塗れた状態での今夜は、のめり込むほどは引っ張られない。と、書くとなんかよくないな。ちゃんと音楽として楽しめたし、あの微妙なセンスのCGなビデオも、目先にあるというのは助けになる。

1年と少し前、初めて池田亮司のライブに接して圧倒的な音の存在を感じた事を思い出し、Notoも近い方向にいたはずだったのに今は違う事をやりだしたのを見て、あの「ビー」とか「ピー」とかの電子音を発していたのを見てみたかったという気持ちは残った。



でもまあ、この人はまた違う事をやるんだろうと思う。