Dr. Echo-Logic

丁度一年前のリキッドルームでのMute Beatの一夜限りの復活ライブ、あれ、かなり行きたかったのにチケット争奪戦に負け、ヤフオクで高騰するチケットの価格を眺めながら「はぁぁ・・・」という気分だった。



そのMute Beatでキーボードを担当し、その後Ram Jam WorldUAの「情熱」等の作曲でも名を知られ、裏方的ながらも存在感を示し続けている朝本浩文。なのに、昨年リリースされたDr. Echo-Logic名義の『Piano×Dub』が初ソロ。「へぇぇ」という気分。



『Piano×Dub』を再生して、「これ、聴いたことあるな」と思う。もちろんその録音自体は初めて聴いたのだけど、この雰囲気はよく聴いていた音だな、と。で、すぐに思い出す。藤原ヒロシ。当時のオレの知人の子が藤原をお気に入りで、『In Dub Conference』はかなり聴いた。その中でも、当然の様に「Natural Born Dub」はホントによく聴いた。それまでオレは藤原のソロ作は殆ど聴いてなくて、だけどTinnie Punxの片割れとして名前はよく知っていた。そして高木完のアルバムは聴いていたので、そういう薀蓄を嬉々としながらウダウダ語っていた・・・。



リリカルすぎる上モノのピアノと、それを外すと結構マジにレゲエしているダブなベーストラック。基本、そのコンビネーションなので、どれか1曲聴けばアルバムを気に入るかどうかすぐに判断できる。オレは、これは、暑い時期の方が気分かも。









Dr. Echo-Logic 『Piano×Dub』