Fennesz

という事で、代官山のUnit。



昨夜のFenneszAOKI takamasaに加えて、d.v.d渋谷慶一郎の演奏もある。正直言って4つは多すぎという気持ち。だけどまあ、仕方が無い。

ユニットに着いたのは、またしても開演予定時刻の19:00。中に入る。演奏が始まっている。d.v.dだった。丁度なタイミング。と、ここまでは良かったのだけど、人多い。かなりいる。バーカウンターからフロア側に行くどころか、ドリンクチケット(ユニットは缶バッジ)を、アルコールに変えるのも少し手間取る。「マジかよ・・・」と思ったけれど、仕方が無い。あまり見えないステージを目で追うのを諦めて、モニターを見る。すぐそこでやっているものを、余裕で座ってモニターを見るのではなく、ギュウギュウでなんとかモニターを見るという状況。d.v.dは見るという事も重要なバンドなので、これはちょっと・・・。

d.v.dを見る意味では不完全燃焼になったけれど、演奏が終わってセット間の客の動きを利用して、今度はステージが見える位置を確保。格的に、渋谷という、名前しか知らない人の演奏だろうと思っていたら、AOKIの登場。折角視界ができたのに、AOKIの演奏を聴くには視界は不必要・・・。なのであまりステージを見ずに、目を閉じて音を入れ込む。勿論昨夜と同内容の演奏なのだけど、やはりこのビートの強さと編みこみは魅力的。

続いて渋谷。好みはそれぞれ。と書いておく。で、オレはこれは猛烈につまらなかった。音楽がない、と思った。

そしてFennesz。いきなり音楽が充満する。何故この男が特別なのか、渋谷のおかげでより鮮明になった。ノイズが発せられる事は現在においてどこにでもある事で、それを単にノイズとして切り取って提示するのではなくて、音楽として昇華する。美しく歪んだ音。



やっぱ昨夜名古屋に行ってて良かった。今日のあの混み方は、音楽を聴くというコンディションを維持する事を難しくさせた。勿論、今夜は今夜で楽しめたのだけど、皮肉な事にスカスカだった昨夜の名古屋クアトロの方が、FenneszとAOKIの音を隅々まで拾うことが出来た。