2009春 梅津和時・プチ大仕事@新宿PIT INN 新宿夜会

一週間やってた梅津さんのプチ大仕事で、何故か歌モノのライブを2回チョイスした。自分でも理由がよくわからない。

RCサクセション仲井戸麗市。だけど、RCにあまり思い入れは無い。なので、Chaboが見たいという気持ちはそんなに無いのだけど、でも、1度ぐらいはこういう人を見ておくのも、今後の自分に何かしら影響があるかもしれない。とか、思ったわけでもないけれど、ピットインで見れるのなら面白いかという、ミーハーな気持ちはあった。

昨夜のライブはチケット完売とピットインに出てたので、思ったほど人が集まらないのか?と思っていたのだけど、かなりの入場待ち。こういう普段のピットインと違う演目がある時にはいつもとは違う雰囲気の人達が多いけれど、今夜は違和感無い。だけど聞こえてくる会話のなかにジャズ系の話が殆ど無く、「ユニコーンのチケット取れたよ!!」とか、でかい声で話しているのが聞こえてくる。慣れない場所に来た気持ちになる。



Chaboがどんな音楽をやるのか?は、多少は予想がついていたけど、のっけから「Everyday I Have the Blues」でのけぞる。さらにSlim Gaillard、Beatles、Kinks、Pougs、Curtis MayfieldMarvin Gaye等々(知らない曲もあったので、Chaboの説明を真に受けている)。これらの曲をChaboが日本語歌詞にして歌う。やはり緩い。一人だけ若い佐藤芳明のアコーディオンの響きもそれを加味する。今夜も半分寝ながらの鑑賞。

妙に気持ちいいと思っていると、Chaboのポエトリー・リーディング。ここでは梅津さんと佐藤が穏やかな即興と言いたくなるバックをつけ、微妙な緊張感を生む。

その後に演奏された2曲、確か「Home Town」という曲とTom Waitsの「In the Neighborhood」だったと思うのだけど、その2曲の歌詞が58歳の等身大で、カッコがつかない歌に吸引された。

その後も「Dancing in the Street」やJerry Garciaの歌等々、色々を演奏。Chaboの手馴れた煽りやそれにノル観客とか、普段ピットインでは味わえない和やかな雰囲気が新鮮。

開始予定時間の20:00にキッチリ始まり、セット分けの無い(休憩無し!!)ライブというのもピットインに限らず普段は接する事の無いものだけど、たまにはこういうのもいい。

今夜も梅津さんはその優れたインプロヴァイザーとしての姿を見せることは無かった。佐藤がSalle Gaveauのメンバーである事を思えば、Chaboを置き去りにしてでもこの2人での音のやり取りが聴きたかったという気持ちは残るのだけど、これも人柄だよなあ。