Nels Cline

昨年はオレの好きなギタリストが2人も来日していながら、どちらも見に行っていない。Marc Ribot矢野顕子と、Vernon ReidはJack BruceやJohn Medeskiと、ブルーノートでライブ。どちらも「なんか」な理由で行ってない。年が明けて、Fred Frithの来日もあったけれど、こちらはタイミングが悪くていけなかった。そして最近気づいた。昨年12月にNels Clineが来ていた。「マジかよ?」と動揺したものの、後祭。仕方が無い。

そのNelsの新譜の報。『Coward』。当たり前にゲット。新譜であるという事以外に何も知らずに再生。頭から2曲目ほどで気付く。これにはNelsのギターに並ぶ音が入っていない。打楽器の音も無い。オーバーダブはあるのだけど、Nelsの自演のアルバム。しかもNelsの弾くギターのほとんどはアコースティックな音。あの、エレキでの高みの音を持っているギタリストのエゴが無い。

ギターが好きな人にとっては、狂おしいぐらいの音。でも、ノイジーな音や、エフェクトの力を借りての高みが好きな人にとっては退屈かもしれない。



まあこれも、オレの解釈で言えばアメリカーナなのだけど。









Nels Cline 『Coward』