The Wedding Present

タイトルのみのつもりだったけど、軽く書いてしまう事に。



仕事の都合で前座は見れなかった。いろいろあって前座は諦め、だけどこれ以上だとTWPにも間に合わないという時間になったので、慌ててO-nestに向かった。

たどり着くとTWPの開演予定時間ちょい前という良いタイミング。フロアに行くために階段を下りると、どうもまだ前座がやっている雰囲気。中途半端なので外で待つ事に。トイレに出てくる客が開くドアから時々こぼれてくる音を聴いている分には、Bloodthirsty Butchersっぽいな、と。



21:00前ぐらいにTWPの開演。

ギターの音を聴いていると、VUに似ている気がした。妙に元気のいいVU。元気のいいVUってのはありえない話。

O-nestというハコは、個人的には音のいいハコというイメージは無く、今夜も音が団子になる事があった。粒の揃った硬い音が持ち味だと思っているTWPの音は、O-nestでは少々苦しい。

TWPは曲に騙されるバンドだと確認。音の柔軟性や色気みたいなものは皆無に近い。VUを思ったといいながら、USのロックとは全く違う装丁。パンキッシュを感じるところもあるのに、同じ場所で見たMudhoneyとは全然違う。エンディングでギターをかき鳴らし、場を圧倒する時も、結構高圧的に響いている。ロック特有のやさぐれ感がまるで無いので、生真面目にすら見える。それらがあの特徴的なポップ感とギリギリのところでせめぎあって、このバンドの音は成り立っているように思えた。

誰もがわかっているように音楽は進む。なので、アヴァンとかフリーの様な危うさは垣間見られない。だけどその、ハッキリとした方向にかき鳴らされるギターの音の密度が圧巻で、こういうタイトな高揚感を味わった経験は少ない。



土曜はSDLXって事で、場の変化がより良い結果につながるのかそうならないのか、そうもいう事も楽しみにしつつ、もう少し作業を進めるか・・・。