Steven Wilson

昨夜のログ、プログレとか出てきたので、このタイミングだと思う。



何度もしつこく書いているけれど、プログレは基本的に苦手。だけど何故かKing Crimsonだけは受け付ける体質。Soft MachineとかHenry Cowとか、あとCanなんかは結構好きなのだけど、この辺はプログレだとは思っていない。MagmaとかAreaとか、あとカンタベリーでもCaravanとかNational HealthとかHatfield and the Northとか、聴いてみたけど全く印象に残っていない。

Porcupine Treeは現代のプログレという事で、『Fear of a Blank Planet』を試した。ログにも残した。だけどその後、やはり過去作は探さなかったし『Fear of a Blank Planet』も全く聴いていない。それでもSteven Wilsonの初ソロ『Insurgentes』に手を出したのは、八木美知依さんの参加したトラックがあるという一点が理由。これによって八木さんの名前がプログレ愛好家の連中に伝わるかと思うと少し微妙だけど、でも1ファンとしてはその知名度が上がることは嬉しい事(箏と書こうかと思ったけど止めた)。



戻して『Insurgentes』。小ざかしいイメージのあるプログレとは違い、らしい大げさな部分はあるけれど、構成はシンプルな感触。演奏のパターンとして、繊細でありながらも最終的にヘヴィーに音を撒き散らす。UKらしい耽美な部分も感じる。どう聴いても暗い。音の手触りはヘヴィメタ的。

この作品、それらの一つ一つが薄口に重なっていて、わかりやすいアッピールするポイントが見つけられない。のだけど、なんとなく繰り返し聴いてしまう。妙に聴きやすい。で、iPodで聴くタイプの音ではないと思っていたのだけど、今日の通勤時に試しにiPodで再生。すると、ヘヴィーな音が重なる部分が、ボリュームを上げても耳に不快を残さない事に気付く。

なんか、思ったより聴ける。というか、思ったより再生している。だけど、このジャケットはどうかと思うし、アルバムの公式サイト(?)みたいなところでiPodを破壊する映像もどうかと思う。



肝心の八木さんの演奏は、本編の最後、アルバム・タイトル曲でクロージングの「Insurgentes」に入っている。慎ましやかに、でも少しの憂いを感じる音でリフレインする。アヴァンな八木さんとは違う演奏なのだけど、録音物としてはこういう音の方が残りやすい。



という事で、明日はクラシックスで八木さんのTalonのライブ。サックスのとかクラリネット坂田明とドラムの本田珠也によるトリオ編成。八木さんと坂田さんは言うまでもなくオレの大好きな演奏者。本田に関しては、2年ちょっと前のTalonと、昨年ピットインで大友良英が色々な編成を一夜のライブでやった時に、その中の1セットで見たぐらい。ドラムの個性を掴むのに時間がかかるオレは、まだ本田の個性は気付いていないけれど、なかなか強いタイプだった印象は持っている。その音がクラシックスという場でどう響くのか、も、楽しみ。









Steven Wilson 『Insurgentes』




今日TV見てて気付いたのだけど、広末涼子ミスチルの桜井って同じ顔だよな?