The Wedding Present

ギターが一番好きな楽器で、何度も書いているしこれからも何度も書くけれど、最も好きなギタリストはDerek Bailey。一応これを頭に。



大体はギターを聴く事を念頭に置きながら色々聴いていて、その中で、長い間カッコいいギター、或いは優れたギターの録音として外れないのがThe Wedding Presentの『Bizarro』に入っている「Take Me!」。9分を超えるこの曲でひたすらカッティングされるギターは、このアルバムがリリースされて20年が過ぎたのにいまだにその印象を変えられない。シューゲイザーとかノイジーなだけのギターとか、軽く吹っ飛ぶ。

TWPはパワーポップという形容が似合うバンドで、その優れたギター・ワークと泣きのあるポップな楽曲という組み合わせで出来ている。この感覚に通ずるのはBob MouldのHusker DuやSugar、ジャンルで言えばメロコアなんかになるのだけど、だけどTWPにはパンクは見当たらない。この突き抜け具合はウジウジしたイメージが多いUKのバンドとしては異端。でも1stが『George Best』というタイトルであるところはUKらしい。というか、このセンスもかなり気に入っている。The Wedding Presentというバンド名がNick Caveの在籍したThe Birthday Partyの影響という事もなんとなくUKらしい(か?)。

昨年リリースされた『El Rey』は相変わらずのTWP節。ホントにこのバンドを聴いていて良かったと思った。一旦活動が停止した時には2度とこのバンドは戻ってこない気がしていたのだけど、今では最初の面子からDavid Gedge以外は入れ替わってしまったけれど、復活作の『Take Fountain』を手にした時、いや、正確には『Interstate 5』を手にした時には期待と不安があったけれど、全く全然全快なTWPだった。

『El Rey』は繰り返し聴く事に決めていたので感想を残す気にならず、年間の気に入ったCDとして扱う事も避けた。そういう事をしてしまうとそこで終わらせてしまう。とか思っているところにTWP来日の報。待ってた。Mudhoneyのライブで配られていたフライヤーでNestで2daysと知って、2日とも行くかあえて絞るか悩んでいた。ら、なんとスーパーデラックスでもライブが・・・。これはどう足掻いても、オレはSDLXには足を向ける。という事でNestは1日だけ行ってSDLXにも行く。しかもSDLXは前座に少年ナイフ(NestはQomolangma Tomatoってバンド)。

とにかくこの1ヶ月ほどウズウズしっぱなし。そのせいで行ければ行くつもだったPrimal Screamの事もすっかり忘れていた。









The Wedding Present 『El Rey』




WBCの代表チームのニュースを見ていて、なんだかなあな真似をしたチームのファンとしては、そのファンである事を休業中でよかったと思っているのだけど、紳士なチームの監督がWBCの監督であるという事実を見ていて、今シーズンが始まって紳士なチームがどういう結果になっても、その監督は辛い立場になるなあと思った。紳士なチームが優勝した場合、「キャンプにいなかった監督はいてもいなくても一緒って事だな」と言われかねないし、成績が振るわなければ「WBCの監督なんかやるからこういう結果になる!!」とか言われるんじゃないかと。

それと、28人の選考で和田が外れた件。確かに和田が外れるなんて納得しにくい結果だけど、選ばれた投手陣を見ていて、単純に各チームから1人ずつを選ぶという方法をとった事に気付いた。SBHから選ぶ投手として、和田よりも杉内が代表に欲しかったという事なのだろう。色んな配慮の結果なのだと思うのだけど、こういう配慮をしなければいけないのはやはり(ここまで書いて楽天から投手が2人選ばれている事に気付き、「げっ」と思ったので途中だけどキーボードを叩くのを止めてしまった・・・)