Orquesta Nudge! Nudge!

Orquesta Nudge! Nudge!は、多分今、芳垣安洋にとって一番面白いバンドなのだと思う。割を食う形でVincent Atmicusのライブをあまりやらなくなったけれど、やりたいバンドでの演奏の方が面白いに決まっているので、別に文句ではない。

今年最初のONNのライブが今夜のスーパーデラックス。音に感じる熱という意味ではピットインでのONNに分があるのだけど、ステージと客席が曖昧なSDLXでの方がバンドが活き活きして見える。

演奏の変化を狙うバンドではないので、今までに何度も書いているので今回は、というか、今回も特に書いておくことは無い。いつの間にかアフリカンなラテンなナチュラルなビートが幾つも重なって、トリップしない高揚感。客側としては、打楽器だらけのリズムのカッコよさを感じながら拍に反応。多分、楽しい音楽というのは、こういう音楽の事だと思う。



1つだけ、以前からの変化として、多分昨年辺りからだと思うけど静的な演奏が無くなった事に気付いた。弱音系とも、どこかの宗教音楽とも言えそうなその演奏は緊張感のある内容。今夜はクラーベ(?)でのそういうイントロはあったけれど、激しさは無くてもすぐにわかるリズミカルで、オレの言いたいものとは違う。その静的な演奏もONNの魅力の1つなので、次回はそれも聴きたいという気持ちがあるのだけど、客側の大多数は今夜の様なリズム満載の方が好むだろうし、空気を読むという事を思えば、ま、それでいいのかも。