Lenine

Lenineの新作『Labiata』は、昨年12月にレコファンで購入。Lenineも久しぶり。この人のCDを聴いたのは確か「今、ブラジルのロックとかヒップホップが面白い!!」ってな煽りに踊らされて手にした『O Dia Em Que Faremos Contato』が切欠。もう10年以上前。そういえばMarcelo D2とか、どうしてんだろ・・・(と思ったら新作がリリースされている)。



個人的に、年々ブラジルの凄さを感じている。サッカーじゃなくて音楽の事。サッカーのブラジルの凄さはガキの頃からよくわかっている。

『O Dia Em Que Faremos Contato』は、ジャケットからわかるようにフィーチャー・レトロな作風のロックだった(はず。よく覚えていない)。続く『Falange Canibal』は・・・、一応持っているのだけど全く記憶にない。そんな適当な印象しか持っていないのに『Labiata』を手にしたのは、最近あまりブラジルな作品を聴いていないという理由。特に大きな期待はしていない。

多様な音楽が詰まっている。少しのトリッキーと、しなやかな跳ねを骨格にして音が積み上げられる。ディストーションを効かせたロックもあるのだけど、それ以外のアコな音が強い曲の風通し、隙間の置き加減がブラジルらしいとしか形容できない。Lenine自身の歌声はもっさりしていて魅力的とは言いがたいし、音楽としては古臭い部分もあるのだけど、それでも軽やかにやれてしまうのがブラジルらしさ? ポルトガル語の響きというのも関係しているかもしれない。

最初はロックな曲が邪魔だと思ったけれど、アクセントとして悪くないと思うようになってきた。聴けば聴くほど良くなる、という典型的なパターン。









Lenine 『Labiata』