The Blankey Jet City

ネットじゃない店舗でCDを買う時はなるべくレコファンを使いたいのだけど、品揃えで厳しい時があり、そういう場合はタワレコを使う。何枚か欲しいものが溜まると足を向ける。それで昨夜は仕事帰りにタワレコ。まずのお目当て、2FでLaughin' Noseの新作『Regeneration』を手に取ってから少しうろつく。2Fは日本人ミュージシャンのCDを扱うフロアなのでガキが多い。少し肩身の狭い思いしながら、それでもNaohito Uchiyamaの『The Sun Also Rises』、B.I.G Joeの『Come Clean』、Dr.Echo-logicの『Piano × Dub』を手にし、レジに向かおうと思ったところでCitrusの『Pits are the Pits (25 Gold = Rare = Debris 1992 - 2000)』を見つけ勝手に驚愕。思わず「今更かよ・・・ 懐かしすぎる・・・」と独り言。当然これも手に取り支払いを済ませて5Fへ。ここでの目的Susannaの『Flower of Evil』をやっと見つけ出し(ジャズのコーナーに置いていないので今まで見つけ切れなかった)、さらにDaniel Levin Quartetの『Blurry』、Peter Rehberg(Pita)の『Work for GV 2004 - 2008』、Jim Hall & Bill Frisellの『Hemispheres』も手に。元々はラフィンとSusannaの2枚だけが目的。予定外に購入してしまった。まあいい。



ここまで並べたのだからこの中からどれか。と思ったけれど、思い直してBJC。

Monkey Strip Act2』と『Rare tracks』がリリースされると知ってからは、久々に手持ちのこのバンドの音を何度も聴いている状態。そして『Monkey Strip Act2』と『Rare tracks』を手に入れて、さらに繰り返し。

『Monkey Strip Act2』は『幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする』リリース後のライブが収録されている。ホーンなどが加わって音に変化のあったアルバムだったけれど、個人的にはそれよりも浅井の内省的な歌詞が最も色濃い作品として印象が残っている。その中の何曲かが『Monkey Strip Act2』で演奏され、紆余曲折の中でもあの軋轢を生じさせる音は変わっていなかった事を確認。強靭ではあっても豪放にはならない繊細さがあったのは、やはり浅井のあのナイーヴな少年の様な声と歌詞。それを受け取る事ができていた頃から何年も歳を重ねて、改めてその言葉を聴いても、今でもあの時自分にシンクロした言葉は今でも変わっていなかったりするところに自分自身の問題を思う事と、結局はそんなものかもしれないと考えたりしてしまう。「ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車」の一節とか、今でも変わらず。この曲のその一節を間違えて歌うところがライブの醍醐味。

色々と不評な『Rare Tracks』は、まあ、シングルが既にプレスされていない状況から見れば若いファンにとってはレアな音源が詰まっているという事で解釈してもいいはず。ホントはポリドールからもライブを出したほうが良かったかもしれないけれど、許可が出なかったとか、EMIと同じ様なものを避けたかったとか、色々理由もあるのだろう。

個人的には「ルーディー」という曲が昔から好きで、この曲がこうやってアルバムという形に収められてよかったし、久しぶりにこの曲を聴いて、やはりこれは名曲だろうと思う。「Fifteen」も、やっとここで聴けた。



カッコいいものは古くならない。



ログにしたのでここでBJC振り返りに歯止め。MMで特集されたのがキッカケだけど、そのMMのBJCのアルバム・ガイドで「こいつはレコード会社の犬なんだな」と気付かせてくれる評論家有。アルバムの内容の批評については各々なので例え自分と違っていてもなんとも思わないし、逆に参考になったりするのだけど。それと関係ないSHM-CDというレコード会社のセコイ商売に加担するような内容はいかがかと。プロなんだからもう少し上手くやらんとな。









The Blankey Jet City 『Monkey Strip Act2』









The Blankey Jet City 『Rare tracks』