広瀬淳二and Greatest Two Men

起。体調戻らず。普通なら多分、薬飲むか病院行くか仕事を休むのだろうけれど、東京に滞在して十数年、一度歯医者にかかった以外、病院に行っていない。薬も買った事がない(貰った事はある)。少々の事で病院行ったりする人達を見ていると、その中途半端な病弱さが羨ましいと思うと同時に、年に数十万取られるオレの国民健康保険はこいつらが使ってるんだなと憤り。でもガキの頃は色々病院通い。骨折は当然、かなり色々。特にヤバかったのが心臓。心雑音があり、原因がわからんという事になり病院をたらいまわし。結構大変だった。しかもそのせいで一時期大好きなサッカーが出来ず。

ずれたところに戻すと、体調は戻らないけれど仕事に行って、なんとかこなし、ピットイン。セキが酷かったら止めとこうと思ったけれど、時々単発程度だったので、まあいいかと。フリージャズって話だし、セキしても大して邪魔にはならんだろ。と。



広瀬淳二という名前はさすがに知っていた。だけどライブは聴いてないし、正直言って大して興味も無かった。だけど大友良英芳垣安洋の3人でフリージャズと言われれば行くだろ。



激熱なフリージャズを予想していたのだけど、1stの初っ端、音数の少ないフリーインプロな展開。ここまでセキは出ていないけれど、この状況が逆にそれを呼びそうで緊張。だけど展開が進み、音数は増え、一応安心。全体的に、フリージャズとフリーインプロが交錯するような演奏。

この3人で、硬軟という意味で最も当てはまる芳垣。お箸の様な小さなスティックでの繊細。タイミングをずらしたビート。あえて単純なパターンの繰り返し等々、毎度印象的。でも今夜、一番残った音はシンバル・ワークによる臨場感の演出。意識が吹っ飛ばされそうだった。

今夜はお洒落じゃないいつもの大友。なんか安心。実はこういう演奏での大友は、あまり出しゃばらない。もちろん、他のフロントが音を出さない時には前になるのだけど、重なる時には対峙せずに音の彩りを作る。今夜もその路線。ロング・トーンを紡ぐ。親指ピアノの様なものも使っていた。

今夜のメイン広瀬。扱うのはテナーサックス。録音物は聴いているはずなのだけど、特に印象を持っていないので、大友のブログを見て硬派なインプロヴァイザーを予想。当然の様に、幾らかの特殊な奏法を用いての演奏もあったけれど、印象に残っているのは叙情的な部分。まるでMarion Brown。「La Placita」を聴いているような気分にさせたりする。そしてDolphyのバスクラをテナーサックスに持ち込んだかのようなフレーズもあり、その根底にはハッキリとフリージャズが見えた。