Kato Hideki's Green Zone

こっちも全然聴いてなかった。あの凄いライブの後に、同じ曲を録音物で聴くのは難しい。まあ、そうは言っても流石にあの音の印象も耳鳴りはしなくなった状態なので、ここで改めて。

加藤英樹のGreen Zoneは、ギターに大友良英、ドラムに植村昌弘というトリオ編成。略すとGZになるのは、Ground-Zeroを意識していると思ってしまう。

下のジャケットのリンク先を見ればわかるけれど、『Bayt』は2006年のライブの録音を使って加藤がリミックスして作成したもの。ライブの2ndで演奏された「Bayt」と「Zulal」の2曲が収録されている。「Bayt」は45分半という長さのトラックだけど、プログレの様な小ざかしい転換は感じられない。実はライブの時にも思ったのだけど、何度も現れるこの曲のテーマ部分が「Lonely Woman」に似ていて、バリエーションとして捉える事が出来るはず。そのテーマ部は耳に入りやすいという事もあって、これが出てくると少し演奏が落ち着く様に感じる。だけどそれ以外はエモーショナルな大友のギターと、バタバタと音を撒き散らす植村のドラムの中を、加藤のクールな感触すらあるベースが道先を示しながら演奏が進む。

「Zulal」は5分半ほどの、「Bayt」と比べれば短めの曲。その「Bayt」の終盤のコラージュ音から雰囲気的につながるような曲。ドローン。しっかしドローンてのはなんでこうも人間の心身に訴えかけるものがあるのか。その事について、誰か暇な人が調べてないか?







Kato Hideki's Green Zone 『Bayt』