The Groovers

9連休。3年ぶりに田舎に帰ろうかとも思ったけれど、景気が悪いという理由を使って東京に留まる。ぶっちゃけ、この時期の東京が一番気に入っている。ここがこんなに静かになるのは、田舎持ちが田舎に帰るこの時期。



「12月だけのクリスチャン」という、(無理やりだけど)クリスマス・ソングがある。The Grooversの曲。この嫌味なタイトルがカッコいい。クリスマスは過ぎたけれど、Grooversのワンマンのライブが吉祥寺のGBというハコであるという事で、またしても吉祥寺。そのGBはMANDALA系の新しいハコらしく、吉祥寺はMANDALAが仕切っている事がわかってきた。今までGrooversのライブは下北のClub 251でしか見た事が無かったのだけど、GBは天井も高くステージに対して横長で、しかもフロアの後方が少し高め。音も視覚的にも、GBの方が良かった。

いつもの様に、高橋ボブと藤井ヤスチカのガッツリとしたグルーヴとビートの上を、ブルーズ〜ロックの音を下地にした藤井一彦のギターが跳ねる。Grooversの新旧取り混ぜた曲が演奏される。個人的な大きな願望、やっとライブで「ピラニア」が聴けた。嬉しすぎる。数々のGrooversのカッコいい曲のなかでも、この曲が一番カッコいい。この疾走感を聴け!! マジでこの曲を聴けただけでも行った甲斐があった。そして予想通り、この時期しか演奏できないであろう「12月だけのクリスチャン」も演奏。新曲の演奏もあり、さらにカバーで佐野元春の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」、残念ながらオレには何の曲かわからなかったけれど、レゲエなアレンジの曲では終盤Bob Marleyの曲がメドレー状態で歌われ、そこにLennonやDylanの曲の歌詞も繋げる。何の曲だったか忘れたけれど、「Walk on the Wild Side」も使いやがった。他にも「夢の中でしか」だとか「Ride On, Babe!」だとか「スマイル」だとか「最後の煙草に火を点ける」だとか「ロザリー」だとか「Sweetheart of My Soul」だとか、色々諸々。

1曲ずつ2回のアンコール。に加えてもう1曲演奏。

Grooversはやさぐれてなくて屈託が無い。だけどポップとは違う。ロックが気持ちよくてカッコいい事がよくわかるバンド。



物販で藤井一彦のアコースティックなソロアルバム『Lazy Fellow』を購入。今、当然それを聴きながら。来年は藤井のソロのライブにも行く事を忘れないようにする。



ライブ開始前と演奏中の1曲でミラーボールが回転。それは演出として有りだったし、全然邪魔にならない。回転もゆっくりで、なんといってもピットインとは天井の高さが違うから客側には殆ど光が落ちない。こういうものはこうやって使うんですよ。わかりますか?