Soul Flower Union

蝉は鳴くし、体はヤバイし・・・。



恵比寿ってなんだか小洒落とこみたいなイメージを持っている人が時々いるけれど、猥雑さの無い新宿ってぐらいなもんでしかないよなと、常々思う。

それはいいとして、今夜は、個人的にはやっと、Soul Flower Unionのライブ。リキッドルーム



初めに落とす。SFUの音とこのハコは合わない。歌舞伎町にあったころのリキッドルームはライブも出来るでかいクラブだったわけで、恵比寿に移ってからもある程度それを引き継いでいる。だから、Heavymannersみたいなライブは文句無い。だけど、エレキ・ギターの音が必要なライブは合わない。それが今夜のライブには顕著に現れていた。ちょっとその音には閉口だったし、中川敬の歌も、聴き取りにくい部分は多々あった。

それと、このバンドの客はビートでリズムを取っていて、出来ればグルーヴ(ベース)でリズムを取りたいオレとは動きが異なる。演奏が始まっていきなり飛び跳ね始めるのを見て、なんか縦ノリのライブに来てしまったかのような気分になった。



と、まず違和感を書いておいて。まあ、体の心配をしているわけだから、結局リズムを追いながらの状態になった。集客が全く読めなかったけれど、かなり混んだ状態。思ったより若い子もいて、結構に層は広い。

幾つもの曲が演奏されリズムを追っていると、結局音が悪い事は忘れる。音楽は、ライブは、勢いが必要だとわかる。個人的には終盤に演奏された「秋田音頭」から音がライブの醍醐味。ハコに合った、ベースの音が前面に出てくるグルーヴィーな展開。そのベースのJIGENがヴォーカルも担当し、中川が休んでいる曲だったのはちょっと皮肉っぽいけど、まあ、そういう事もある。

中川と奥野のMCは流石関西人だし、観客は熱気があるし、こういうノリのライブって結構久しぶりでちょっと面喰らった部分はあるけれど、なんとなく年末のノリでもあるし、こういう素直に音を楽しむライブもたまには必要。




本当ならコテコテ書きたい性格なのでそうしたい気分もあるけれど、疲れたので適当で終わらせてしまったけれど、これは書いておかないと。

ここ2〜3日、このブログに何故か歌舞伎昌三で検索してくる人が多くて不思議に思っていたのだけど、12/9に逝去していたという事を今日のライブで知った。彼がどういう人かは検索ですぐにわかるので端折るけれど、中川は彼をSFUのメンバーと言っていた。だけどその事を、しんみりする事で片付けないタフさがあるライブだった。



歌舞伎昌三さんのご冥福をお祈りします。