unbeltipo trio

Atomicの2daysの直後にunbeltipo trio。ってのは流石にどうかと思っていた。加えて今日は体調も良くなく、なるべく声を出さないように仕事を終わらせた。だけどSDLX以来だし、12月は妙にテンション高いし、オレはライブを見ると体調が戻る事がよくあるし、と、少々無理をして足を向けた。

ライブが終わって副都心線に乗り込んだのが23:30。基本、長くても23:00までに終わらせなければいけないはずだけど、今夜のライブは恐ろしくMCが長かった。その原因はナスノミツル。こんなにMCが長いライブははじめてかも・・・。でも、凄い笑わせてもらった。だけどMCの内容は「ブログとかに書かないでね」と付け加えていたので書けない。まあ、ミュージシャンの悲哀溢れる話と、今堀恒夫の意外な過去の姿等がネタになっていた。勿論いつものようにグダグダなナスノ節も健在。



PNLの音を聴いた後というのは、オレには影響が出る。やはりあの音のインパクトは凄い。だから他のドラムは少々霞んでしまう。他の楽器の場合、割と個性の違いという事で切り替えられるのだけど、ドラムという楽器は何故かそういいきれない部分がある。なので今夜の佐野康夫の音を聴くのはちょっと辛いかも知れないという気持ちがあった。結果。全然。問題ない。このバンドでしか佐野の音は聴いていないけれど、この人の叩きは魅力的。PNLがビートというイメージだとしたら、佐野はリズムだと言える。難解なunbeltipoの曲を叩いて、それでもリズムを強く意識させる。しなやかなスピード感。この人は相当面白い。

2ndの1曲目が今回の新曲UBT21。この曲をナスノが演奏する事を拒否する。「インプロの方が楽しいからインプロやろう」と、しつこい。それを今堀が「じゃあ、インプロのつもりでUBT21を」等と説得にかかる。それでも拒否するナスノ。客に新曲が聴きたいかとたずねたり、色々やって逃げ切ろうとするけれど、ナスノが仲間だと思っていた佐野がUBT21を演奏する事を快諾。裏切られた気持ちになったナスノ。

その新曲UBT21は、今までのunbeltipoには無かったと言える曲。ナスノが拒否したいほどの難曲。とんでもないタイミングでリズムが変わったりする。これは多分、次のアルバムでは核になる曲。合言葉は21/16。

ナスノは今回は結構な重低音をかます。この音でグルーヴするし、ソロではカッコいいフレーズを決める。だけどMCはグダグダ。この落差が持ち味。

今堀は、まあ、やっぱ、なんとも。今まで何度もこのバンドを見ているけれど、今堀の弾いている姿もよく見ているつもりだったけれど、今回、「あ、こうやって弾いてるのか・・・」等と今更な事を思ったりした。何か言うのもめんどくさいぐらい、凄腕。



とにかく。ホントにカッコいいバンド。1度ライブでこのバンドの音を聴けば、絶対に魅了される。



もちろん、ライブ後のオレは体調回復。