酒井俊

Frictionの翌日に酒井俊



今夜は高橋悠治が上野信一というパーカッション奏者とのライブもあり、かなり興味深かったけれど、熟考の末クラシックスで酒井さんのライブを見る事に決めた。3ヶ月連続。

インスト陣は内橋和久と芳垣安洋。元々、オレが酒井さんのライブを見るキッカケが内橋。その内橋がいないけど芳垣がいるから見てみようと行ってみたのが10月。そして、どちらもいなくても酒井さんの歌が聴きたいと思っていったのが11月。そして今夜。この組み合わせは昨年(一昨年かも)、ピットインでもあった。その時、ライブ・レコーディングをしていたはずだけど、今夜も同じくライブ・レコーディングだった。



繊細で変態な内橋のギターと、繊細で限界無い芳垣のドラム。そんなのを相手に歌う酒井さん。でもそれは自ら望んだ事。

内橋のギターが繊細に音を連ねる。節々にらしさが出ていて、その音を聴いている事を忘れさせない。

芳垣は擦り摩りのプリミティヴな音が印象的。大きな音を持っている者の繊細なアプローチ。

そういう音を耳にしながら歌う酒井さんは、自らののペースが崩れない。時々歌い直しはあったけれど、それはそれ。レコーディングという環境の為の事。

始終飽きない音が溢れていて、逆に少し「これは好みじゃない」という時間が欲しいぐらいだった。



残っていることは沢山あるのだけど、書ききれないのでこの辺。今夜の歌と演奏が聴けた事は、オレの運なのだと思う。