AOKI takamasa (青木孝允)

今日の仕事帰り、暇だったので久々にタワレコ(当然渋谷)。結構久々。でも、特に欲しいものは頭に浮かんでなかった。気がつくと2時間以上タワレコをうろついていた。なんかここにいると時間がたつのがわからなくなる。それで特に目的が無かったにも拘らず、結局5枚のCDを手に。¥12,530使ってしまった。タワレコの店頭でCDを買う時は¥6,000の倍数、そして輸入盤は買わない事が原則。



ウロウロしながらiPodで聴いていたのはAOKI takamasaの『Private Party』。ジャケットがStonesの『Made in the Shade』をパロっているように見えて面白かったので購入したもの。

Live Recordings 2001-2003』のログの時にも書いたのだけど、やはりドラムン・ベースをパーツ毎に解体して、それぞれの音で再構築した印象。そう思わせる大きな要因はベースの音色とフレーズ。リズムのテンポは特に速くないのだけど、足早になってしまう感じがある。

オレの持っているアオキの音のイメージから異なっている部分として、本人の歌唱があった。最初の曲でハミングな状態、それだけでやり過ごすのではなく、「Stay on the Light」はハッキリと歌っていて、これはポップな楽曲として、クラブ音楽〜エレクトロニカに興味が無さそうな人たちでも受け入れられそうな曲。

打ち込みの発想から手を広げているような節も伺えるけれど、そこは試行錯誤なのか、嵌っている感じはなくて、それと青木の歌唱などをあわせると、全体的にはモンド風味な印象になる。その中には池田亮司が好きそうな音もあったり、さらにアルバムの最後の「Solid Fusion」はフォークトロニカと言えるものであったり、やはりこの人も色々なモノの影響を自分の中で統合しながら音楽を作っている事が認識できる。知性的。



『Private Party』と『Made in the Shade』を並べてみた。









AOKI takamasa 『Private Party』









The Rolling Stones 『Made in the Shade』




タワレコからの帰りに信号待ち、パルコの前に出来上がったクリスマス・ツリーを見ていた。ポップで面白い仕上がり。「なかなかやりやがるな」と思わせ、信号待ちの時間があっという間。その後今度は東急本店のツリーを信号待ちで見る羽目に。こちらは一見派手さは無いけれど、電飾のバリエーションが豊富で、その中に深い色使いなんかもあって「なかなかやりやがったな」と。東急本店は、Bunkamura通りとランブリングストリートを繋ぐ名の無き道を挟んで反対側にドンキが出来て以降、一気に安っぽい印象になった。そのドンキを見て東急本店のツリーを見ると二面性。もちろんここに社会的な事柄を見て取れるけれど、傍観者として両方を目に入れて、生々しさと余所余所しさになんとなくホッとする。