Q-Tip

A Tribe Called Questって再結成したんだっけ?」とか、最近はこんな感じ。ATCQと言えばQ-Tip。そのQ-Tipの9年ぶりの新作『The Renaissance』。サントラの『裸のランチ』を思い出させるジャケットがなかなか。



ネイティブ・タンには大して興味が無かったって事はBlack Sheepの時に書いたけれど、それでもATCQは聴いていた。『Beats, Rhymes and Life』は、輸入盤のジャケットが3D仕様(?)になっていて、それを持っていた。しかも、実はそのジャケが2種類あると知り、なんとなく中古で見つけた『Beats, Rhymes and Life』のジャケがオレの持っているものとは違っていたので買ってしまった。とか、そういう余計な事はしていた。

ATCQが解散して、Q-Tipが1stの『Amplified』をリリースした頃は猫も杓子もQ-Tipという状態だったと思う。ヒップホップ界のセレブとか言われていた。それがなんとなくケチが付いたなと思ったのは、2ndとしてリリース予定だった『Kamaal the Abstract』をレーベルが拒否した頃。Q-Tipと言えども、出したいものが出せないという事があるのがちょっとした驚きだった。

そんなこんなで個人的には存在を気にしなくなっていたQ-Tipだけど、突然新作が目の前に現れたら手にとってしまうのは仕方が無い。

レコファンで買って1週間ほど経過、繰り返し聴いてる。まだ飽きていないけれど、多分これ以外の感想は浮かばないので、最近としては早めにログ化。

久々にQ-Tipを聴いたのだけど、他に思い浮かぶ言葉が無いので恥ずかしいけど、やはり洒落た音だなと。オレがこういう時はイマイチという意味で使うことが多いけど、今回は結構いけてるという意味。最近R&Bを聴いていないので、それも補ってくれる。

特徴的な高めの声で緩めのラップ、ジャジーとR&Bな音使い、個人的にはギリギリな音色のベース(だけど印象的なベースライン)、サンプラーを活かしたドラミング。それらを上手くまとめていて、多分ヒップホップに興味が無くても聴きやすいはず。所々で、トラックが突然終わって、余韻無く次の曲が始まるつなぎ方も効果的。



ゲストにNorah Jonesが入っているけれど、それより「こんな事してないで自分の音作れ!!」とい言いたくなるD'Angeloと、プロデューサーとして名を連ねているJ Dillaが目に付く。









Q-Tip 『The Renaissance』