Brassticks

6月の芳垣安洋4daysの最終日に見たBrassticks。正直な話、トランペットを含めて金管楽器が、元々はそんなに好きじゃない。例えばワン・ホーンならそれはサックスであって欲しい。と思っていた。それが変化しだしたのは色々とライブを見て、その中で特に田村夏樹の演奏に惹かれ、青木タイセイトロンボーンが耳に馴染むようになってから。

その後特に、金管が気になったりはしていなかったのだけど、6月のBrassticksのライブの記憶は強く残っている。そんな中で今夜のピットインのBrassticksのライブ。これを見る事を少し悩んだ。もしかすると6月のライブはたまたま自分の状態が金管アンサンブルを受け入れられただけじゃないか? それならば、もう1度見る事によって良かったという記憶を薄める必要は無いんじゃないか? とか、余計な事を考えた。



リーダーでトロンボーンと少しの鍵盤ハーモニカの青木タイセイ、トランペットは佐々木史郎と、中野勇介から変わった松島啓之、バス・トロンボーンの堂本雅樹、チューバのGideon Juckes、ドラムは芳垣安洋

演奏された楽曲はリーダーのタイセイの曲、芳垣の曲、そしてタイセイのお気に入りのMonkの曲。



オレは金管楽器に生々しさを感じない。ラッパが金切り声をあげれば多少のそれはあるけれど、それでも全体としては焦点の見つけにくい音だと思っている。それらの音が絡み合ってアンサンブル。音楽の雰囲気を壊さず自分なりのソロ。音の既視感が無いわけではないけれど、倦怠感は全く無い。

アンコールが終わったのは23:00を過ぎていた。ピットインでここまで長いライブは久しぶり。結局、聴くという行為だけのオレの集中力は全く途切れなかった。