Heavyweights

今夜も昨夜と同じく、ノコノコとピットインへ。同じ面子の演奏を2日続けて見る。昨夜が良かったから行ったんじゃなくて、最初から2日とも行く事を決めていた。恐らく両日とも演奏内容に大きな違いは生じないであろうという事はわかっていたけれど、それでも2日とも足を向けるのは、ジャズの様にアドリブや即興的な演奏を好む者の癖。
やはり演奏内容は大きく異なるところは無かった。なので今日は余計な話。
細かい違いを言えば、今日のBrotzmannはテナーよりアルトを使っている時間が長かった。そして昨夜のステージ上はMCは無かったけれど、今夜はBrotzmannがアンコール時に少しMCをしていた。だけど、昨夜は見られたBrotzmannのジャンプは今夜は無かった。佐藤さんのピアノの位置が、昨夜とは少しずれていたな。ホントに細かいな。そういえば、今夜は森山さんが正月にもやっていたジャンケン大会を休憩時間にやって、こうやって楽しませる事も出来る人である事が、なんか微笑ましい。
演奏終了後のマークさんのMCは恒例なのだけど、昨夜は「バラードな演奏」と形容していたのを、今夜は「スイングな演奏」とかまし、笑いを誘う。
まあとにかく、強い音を体に取り込んだ二夜だった。Brotzmannの凄さは昨年存分に味わったけれど、森山さんと佐藤さんの音も贔屓目無しで負けていない。正直言えば、いくら日本のフリーなジャズの重鎮とは言え時代が変わった現在において、Paal Nilssen-Loveと真っ向から渡り合えるBrotzmannとその2人が対等な演奏をしてくれるとは思っていなかった。演奏力というのは、その行為を持続すれば、歳を重ねる事を理由に落ちるものではないという事を、合計200歳トリオが示してくれた。