竹村延和

竹村延和の未発表トラック集『kobito no kuni (Unreleased Tracks 〜1999)』は、昨年末にリリースされたもの。そういう性格のものなので購入する気は無かったのだけど、1月ぐらいだったか、レコファンにあったのをなんとなく購入。それからこれを聴いて、結構繰返し聴いて、かなり聴いてしまった。今更感はあるけど、ログにしておく。

1999までの未発表曲集なので、まだ竹村が精力的に音楽のリリースを行っていた頃のものになるのだけど、いままで聴いた竹村のどの作品よりも、この作品集が気に入っている。特に長尺の「Autrement Qu'e^tre Ou Au-Dela' De L'essence」と「L`Entretien Infini」。親指ピアノ的な響きの音がリフレインし、混沌とし、不穏な響きがありながらも澄み切ったような印象を残す。ミニマルというか、90年代以降のSteve Reich的な印象でもある。その他のトラックには、古典的なクラシックを思わせるものもあるのだけど、それらも高橋悠治のライブ以降、その高橋悠治のCDを買い漁ってそういう音を聴き続けているせいで、それ以前のオレなら受け付けにくかったようなものだったはずなのに、耳が嫌がるような事にならない。









Nobukazu Takemura 『kobito no kuni (Unreleased Tracks 〜1999)』