Sten Sandell

Sten Sandell Trioのライブの物販でもう1枚CDを購入していて、それが『Music in the World of Sten Sandell』というSten Sandellのソロ演奏集。個人的にはソロ演奏集というものが好きで、それはその演奏者の個性が掴みやすい事と、聴くということに対するユーティリティー性が高いと思っているからで、1枚のアルバムを通して聴く事によってその音楽が掴めるものは、それを聴くという行為に聴く側の準備も必要になると思うのだけど、素材のように音楽が散りばめられているものは、聴く時間をアルバムの長さにあわせる必要は無く、好きなときに取り出して試す事が出来る。

四の五の終わり。『Music in the World of Sten Sandell』にクレジットされている楽器はライブと同じく、ピアノ、ヴォイス、エレクトロニクスという3つ。これらを使い、Sandellはアイディアのみで簡潔にトラックを成立させている(アイディアを展開させていないという事)。ユーモア溢れる音からシリアスな音まで色々詰まっていて、統一感は探せば見つかるけれど、別に統一されている必要も無いはず。





Sten Sandell 『Music in the World of Sten Sandell』