Havard Wiik

『Palinode』はHavard Wiikのソロ演奏による作品集。これはもちろん、12/6のライブの1stセットを聴いてからその物販で購入した。

Wiikのピアノの感想は何度か書いているけれど、今回もしつこく藤井郷子が頭に浮かぶ。特にテンポの速い楽曲にはそれを感じる。だけど、テンポが遅めの曲では、クラシック的なニュアンスを感じる。速い曲でも粒の揃った音が羅列される時は、クラシック的だと思う。音数が少ない曲では、このまま甘く流れるとECM的になりそうなところを踏みとどまっている感じがするけれど、だからといって厳しい音が現れるわけではない。なんとなく強烈な個性みたいなものを感じにくいのだけど、繰返し聴いていると色んな要素が入り混じっているようでもあり、掴み所が無かったりする。この辺がBugge等から一回り経った新しい世代と言えるところなのだろうか? 今後が興味深い存在。









Havard Wiik 『Palinode』