Hino-Kikuchi Duo (日野=菊池デュオ)

Counter Current』から10日ほど経ってからの録音になる『Edges』は、日野=菊地デュオというユニット名が示すように、日野晧正のトランペットと菊池雅章のピアノの音だけで記録されている。『Counter Current』が主にプーさんの楽曲を扱ったのに対し、『Edges』は日野の書いた曲をメインに演奏されている。だけどここでの日野は自身の書いた曲をプーさんが演奏する事を、それを聴く事を楽しむかのように、自分の音の印象はテーマ部の提示のみに徹している。それぞれのソロ演奏も1曲ずつ収められているけれど、それは日野がテーマを奏で、プーさんが引き継いで演奏しているようにも聴こえ、アルバムの構成も含めて、空間と隙間という言葉に共通の間という言葉が脳裏に浮かぶ。









Hino-Kikuchi Duo (日野=菊池デュオ) 『Edges』