The Groovers

前回ライブを見てから既に1年半が経過していた。『Rough Triangle』を聴いて、久々にライブ見たいと思ってたところに、その『Rough Triangle』のリリース・ツアー(多分)。久々に気に入っているとは言えない下北沢に向かう。

18:00開場、18:30開演というスケジュールだったので、10分前ぐらいに着けばいいという考えでClub 251に向かった。そして大体それぐらいのタイミングで251の近くまで来たのだけど、なぜか30人ぐらいの人が並んでいる・・・。開場が遅れたのか?、或いは当日券待ちの列なのかと不安になったけど(オレも当日券狙いだったので)、どうやらそれは関係のない連中だとわかり、安心して251に入る。当日券でも入れるぐらいなので超満員ではないけれど、それなりに人が入ってる。ガキから明らかにオレより歳を喰ってるようなヤツまで色々いる。

とりあえずビールを2杯流し込むとライブが始まった。オープニングは「The Longest Night」。さらに「Sweet Sweet Meltdown」、「Waiting Man」と、10年以上Grooversを聴き続けている立場では懐かしい気持ちになる曲が並ぶ。が、曲順を覚えているのはここまでで、新旧入り乱れたこの後の曲順までは覚えていない。前回は『Modern Boogie Syndicate』のツアーだったので、それに比べれば懐かしめの曲が多い。だけど、贔屓目に見れば古い曲でも新しい曲でも、あまり違和感はない。勿論、ライブというリアルの場で鳴っている音であるという事がそう思わせる最大の要因だけど、元々奇をてらわず、シンプルなロックンロールといえる楽曲である事もその理由になっていると思う。但し、音そのものは中庸な歌謡ロックと違いささくれだった音で、ラウドにギターが鳴り響く様はアヴァン系のライブよりも高揚感がある(アヴァンな展開もあったし)。おかげで昨夜から今まで、夏とは言えない時期になったのにもかかわらず蝉が鳴きっぱなし。




ほぼ私信なのだけど、何故下北沢という場所があまり気に入っていないか?、について。

若い頃から下北は余り好きじゃない。それはその頃から周りのヤツにはその事を言っていて、「どちらかといえば好きそうなのに」とよく言われていた。下北で遊ぶ事はそれなりにあったと思うけれど、自主的に行ったわけじゃ無いのでその場もあまり覚えていない。昨夜下北を歩きながらオレは何でここが好きじゃないのか?、と、考えた。そして何となく気が付いた。色んなものが雑多にあり、全体のペースが遅いこの街は他の東京の街とは違う。何となく懐かしい感じもする。それは、オレが沖縄にいた頃の平和通りと似ていると気付いた。今では活気の無い寂れた感じのする平和通りも、オレが高校生なガキの頃は活気に溢れた場所だった。だけどあえて田舎を離れたオレにとって、それと同じニオイのする場所は、そうだと気付かない状態でも避けたい気持ちだったのだと思う。今でもあまり田舎に対して愛情の無い状態なので、やはり下北という場所は好きになれないのだけど、その理由に気付いただけでも、これからは下北に対する抵抗感が薄れるかもしれない。