梅津和時 / 芳垣安洋

梅津和時の3daysがピットインで興行中。でも、元々はどの日も行くつもりはなかった。けど、土曜のunbeltipo+でさすがの音を聴いたせいで、昨夜の芳垣安洋とのセッションは行かなければいけない気分になった。

Altered Statesの実質的1stライブでもゲストとして呼ばれたという梅津。それを考えれば芳垣とは旧知の仲だろうけど、個人的にはあまり共演している印象がない。どういうセッションになるのか想像出来なかったけれど、結果的には、芳垣の持つプリミティブな音に梅津が音を絡めるというものだったと言っていいと思う。二人でArt Ensemble of Chicagoをやってしまったと言えばいいか。

多少の打ち合わせのあるフリーなセッションだったといえると思うのだけど、梅津が単純にそこにある音に反応する事で、いくらでも演奏が作られていく。そして当然、梅津の音に刺激を受け方向を徐々に変化させる芳垣。エレクトリックに増幅させる楽器を使うわけでもないし、たった二人のセッションだから、音圧は多人数のセッションのようにはいかない。だけどこういうセッションこそそれぞれの持ち味を堪能できるし、経験豊富な二人の優れたプレーヤーが揃えば、これ以上何かを要求する必要な無い。