グンジョーガクレヨン

実は結構はまった組原正の『Hyoi』。そうなると当然他の音が聴きたくなる。で、手に入れるのはグンジョーガクレヨンの『グンジョーガクレヨン』。東京ロッカーズな音に今更チャレンジ。

「パンクのDerek Bailey」という異名にあてはまる作品だった『Hyoi』に比べて、『グンジョーガクレヨン』での組原は、確かにアヴァンギャルドではあるけれどBaileyを引き合いに出すようなものではない。平気で反対側を向くBaileyと違って組原は向き合っている。常識的ではないギターの代名詞でBaileyの名前を使ったと思われるのだけど、今の耳で聴けばオレのいう事はわかってもらえるはず。全体的にも、現在の多々のアヴァン〜フリーな音に比べればぬるい印象はぬぐえない。だけど、これはあくまでもあの当時の音であり、あの頃に大友良英も内橋和久もいないという事を考えれば、やはりこれは衝撃をもっていたはず。









グンジョーガクレヨン 『グンジョーガクレヨン』




実は昨夜、突然段ボールがメインのライブにグンジョーガクレヨンが参加という事で、ホントはそれを見に行くつもりだった。ところが、15:00からやっていたドラゴンズ対ホークスを見ていて、気が付くとライブが始まっている時間。ドラゴンズのふがいない試合を見ていてこうなった事に後悔。そして今日もドラゴンズは情けない結果。それにやるせなさを感じながらK-1を見た。最近はあまり格闘技に興味も失せているのだけど、ピーター・アーツボブ・サップと試合という事で、これは何が何でもアーツに勝って欲しいという気持ちでK-1を見た。一応、K-1は創設当時から見ていて、その中でもピーター・アーツというのは、今までのチャンピオンのなかで最も凄いチャンピオンだった。「ヤバいぐらいに強い」、この言葉は全盛期のアーツにしかあてはまらない。だけどそのアーツも衰えは隠せなく、全盛期ならマッチメイク自体が無謀だと思えるこのカードも、正直言って、見たくない場面を見る事になるかもしれないという気持ちはあった。が、結果は十数秒、アーツの膝蹴り一発でサップは撃沈。たったあれだけで立ち上がれないサップにファイトマネーが渡る事のバカらしさはともかく、やはり格の違いというものがもたらした結果だったという事は言える。そしてピーター・アーツは、最も美しいファイターだと思う。