Altered States

オレの最も好きなバンドの一つ、Altered States。昨夜のピットインは昨年のPink Floydのカバー・ライブ以来のライブだけど、その前日も+高橋悠治だったので、三人での演奏に浸かれるのは一年と少しぶり。2dayならば一日は企画モノでもいいけれど、やはりもう一日は三人での演奏を聴きたい。しかも今年に入って、福岡とか大阪とか、そういったところでライブをやっているのになかなか東京ではライブのスケジュールが無く、少し待たされた感があった。

大体いつも、1stはセットをフルに使って切れ目の無い演奏だけど、昨夜は珍しく二曲にわかれていた。2ndも2曲のセットだったけれど、だからなのか、いつものような強烈な高みに達するまでの過程と、その沸点からの圧倒的な高揚感みたいなものがあまり感じられなかった。そういうとダメな感じだけどそうではなく、次の展開が溢れ出てくるようで、それを矢継ぎ早につなげていくと、一応のエピローグにたどり着くといった感じだった。その手法は、意図的なものではないかと思う。というのも、アンコール前のMCで18周年記念のライブの話をした時に、何気に「これからずっと続いていくと思いますが・・・」というような事を内橋和久は言っていて、出来るだけAltered Statesというバンドを存続させたいという気持ちが伺えたからで、それならばやはり、常に一緒に演奏しているわけではなくても、いくらかの変化や転換点を保つ事を考えているのだと思う。いまやいくつもの日本の重要なバンドのドラムを任されている芳垣安洋、そして同じく、強烈にテクニックが必要とされるバンドで要になっているナスノミツルというこれ以上無いリズム隊を持つこのバンドは、日本とウイーンを行き来しつつ、様々な活動を行う内橋にとっても、やはり特別なのだろう。




アンコール前のMCで内橋は先走り、「18周年記念のライブを夏から秋にかけて・・・」と話し出すと芳垣とナスノが慌てる。「オレ達に言う前に発表するなよ・・・」。すると内橋が「いや、どうせやるやん?」というと、「スケジュールが・・・」。内橋「まだ日程を決めたわけじゃ無いし」というと、「でも、いつごろか決めているだろ?」、「じゃあ、秋から冬にかけてかもしれません・・・」と、こんなやり取りをステージ上で繰り広げた後更に内橋、「18周年記念のアルバムも出るので買ってね」と言い出すと、「まだ録音もしていないのに」と突っ込み。さすがに録音もして無いものの告知はマズイな(セリフは適当です)。