Cosiner

不知火レーベルというレーベルがある。360°recordsというインディー・レーベルのサブ・レーベルという事になるはずだけど、今はもう、開店休業状態。このレーベルが立ち上がって作品をリリースしはじめた頃、オレはいくつかの作品を聴いた。だけどその作品をリリースしているミュージシャンのことが今ひとつわかりにくく、さらに、CDの装丁が似通ったものになっていることもあり、店にCDが並んでいるのを見ても、持っているものなのかどうかよくわからなくなってきてからはあまりこのレーベルに着目出来なくなった。

と、別に不知火レーベルの話がしたいわけではない。Cosinerの『Nother』を聴いていたら不知火レーベルを思い出したので、ついでに書いてみた。Cosinerというのは、ヒップホップ系のトラックメイカーで、前に話題になったときに名前だけ覚えていたのだけど、手は出さなかった。だけど今年になってリリースされた『Nother』をなんとなく購入。これがどんなものか?といえば、ジャジーなサンプリング型ヒップホップ(インスト)。上モノはピアノを多用。そのせいで不知火のRuf-Neck Pianoを思い出してしまった。不知火な連中は音響的という言葉を使われるタイプだけど、Cosinerはそれに比べればアナログな質感で、ベースもアコースティックな響き。タイコもハイハットが気持ちいいし、DJ的というより、生バンドがヒップホップ的な演奏をやったものをヴァイナルにして、それをCDに落とし込んだような印象。









Cosiner 『Nother』