J Dilla

生前はJ Dilla(或いはJay Dee)単独名義のCDはあまり無かったと思う。それがこうやって当たり前に出てくると嫌らしさは感じるけれど、結局は手にとる事になる。最近Stones Throwからリリースされた『Ruff Draft』は、元々12インチでリリースされていたものにボーナス・トラックを付けて、さらにインスト・バージョンのCDを付けた2枚組みで、お得感有。

ここでラップしているのはDilla本人らしく 今までもDillaのラップは聴いていたはずなのに今更だけど、なんとくそのフロウと声がMos Defに似ていて、ラッパーとしての才も感じる。そしてやはりDillaのトラックはカッコいい。最近はサンプリングがメインなトラックがあまり聴かれないけれど、だからこそDillaの不在が大きく感じる。リズムのセンスは勿論、この音が当たり前に聴こえるようなこなれ方というのがオレにとってのDillaの魅力。上モノも文句無し。なんていうか、「カッコいい!!」という感じではなくて、「カッコいい・・・」という感じ。









J Dilla 『Ruff Draft』