The Stooges

The Stoogesというバンドの存在を知って、面白そうなので何か聴いてみようとするとする。そんな時、まず最初に選ぶのは『Fun House』だろう。なぜならこれがStoogesの傑作として紹介される事が多いからで、実際オレも初めてStooges名義の作品を聴いたのはそれだった。だけどその時はそんなに『Fun House』を凄いと思わず、特にSteve MacKayのサックスは、フリー・ジャズを耳にしていた状態で聴くとちょっとイマイチに感じたりした。

と、言いながらも結局はあの妙な混沌の音にハマリ、『Fun House Sessions』(売ってないのでリンク先はデラックス・エディション / ぶっちゃけ、こっちで十分)を手に入れて嬉々とするような状態になったわけで、要するに第一印象でいきなり「凄い」と思うような類の音ではないという事を確認しておきたかった。

どうでもいい前置きを書いているのは、これから『The Weirdness』を賞賛する為。『The Weirdness』は、Stooges名義の30年ぶりの新作。発売日前日購入から今日まで、毎日聴いている。前日の投稿の「マイ・アイディア・オブ・ファン」ってのは、このアルバムの「My Idea of Fun」のサビで、凄く気に入ったフレーズ。まあとにかく、このアルバムは凄い。と言うつもりは無い。それこそ『Fun House』と比べれば健全な音だし、だからこのアルバムに対してイマイチという評価を下す輩が結構いる事も納得は出来る。だけど、今更『Fun House』と比べてどうする?という思いがオレにはある。ここには2分台、3分台の、カッコいいロックン・ロールがガシガシガシガシと詰まっている。

賞賛しようかと思ったけど、まあ、いいや。これを聴いてツマラナイと思うやつがいても別にいい。オレはもうだいぶ聴きまくったし、今年はこれ以上聴きまくる音は恐らく出てこない。









The Stooges 『The Weirdness』




昨日の追記は今日につなげるためだったわけで。実は『The Weirdness』を買って聴いたその日に投稿は書いたのだけど、あまりにも狂った内容だったので、ちょっと眠らせて改めて読んで、自分にため息つきながら、それは無かった事にした。



しかし、いまだにStoogesでニヤニヤしてしまうようでは、なかなかわたせせいぞうな、J-Waveな、80年代にカッコいいと思われていたサブカルな世界の住人にはなれない。だからamazonの『Melodies - The Best of AOR』のカスタマーレビューとか読んでいると、そっち系にイケナイ不健全な精神を宿してしまった自分をなんとか正そうと、がんばってみたい気持ちになる。



わけない。



『Melodies - The Best of AOR』はオレがBozのアルバムを検索したせいでおすすめされてしまったのだけど、自分とはかなり違う感性の人たちの思い入れを読めてなかなか興味深かった。ああなるとメンバーズオンリーな世界と一緒で、外野は「こんなのダメダメ」と思っても書き込んだりせず、大人の対応をするしかない。でもamazon側のレビュアーは完全にイヤミで書いていて、不健全な精神を持ったヤツがオレだけじゃ無いことが確認出来て、ホッとする。