Anima Mundi

Anima Mundiという名前を見て、何か見覚えがあると思ったら、2005年12月の芳垣安洋のセッションだった。そのセッションのときに使った名前をユニット名にして作られた作品『Primer Encuentro』は、芳垣は勿論、ギター&ダクソフォンの内橋和久、ディジュリドゥGoma、パーカッションの岡部洋一ヴィブラフォン高良久美子に加えて、ピアノ&etcのAlejandro Franovと、パーカッション&VoのSantiago Vazquezというアルゼンチン音響派を加えた面子。これだけのメンバーで作り上げるのは、ラテンやアフリカのリズムをエレクトリックに支配されない環境で響かせるサウンド・スケープ。発火点を探す事じゃなく、行く先を見つける音楽。この、音色や響きを重視して作り上げられたと思われるここでの演奏は、芳垣のセッションを聴くにつれ、こういうものを作って欲しいとオレが常に思っていたもの。聴き流す事も出来る。だけど、意識を集中すると色んな響きを聴く事が出来る。これが全てだとは言わないけれど、これが全てといいたくなる瞬間をいくつも持っている。









Anima Mundi 『Primer Encuentro』