吉増剛造 / 高柳昌行 / 翠川敬基

これは参った。とにかくつまらない。高柳昌行が詩の朗読との共演という、危険な試みをやった『死人』。詩を書いて朗読した吉増剛造という人はその筋では有名人らしいけれど、残念ながらオレはその詩の内容に何も見出せない。まあ、それはいい。オレの好きな歌でも、歌詞自体はどうでもいいと思えるようなものは多々ある。が、この吉増の朗読が聴くに堪えない。個人的な好みだろうとは思うけれど、オレはお金を払ってこんな声聴きたくない。語り口調も芝居がかった古臭いもの。音質も問題あるし、なんでも出せばいいというものじゃないという事がよくわかった。高柳がNDUからADへの移行時期ということもあって、高柳ファンにはある意味面白いものではある。個人的には、高柳関連の音で、というか色んな音楽の中でも最も不要なものの一つ。二度と聴く事はない。これなら、デパペペとか木村カエラとかコブクロとかいきものがかりでも聴いていた方がマシ。マジで。









吉増剛造 / 高柳昌行 / 翠川敬基 『死人』