Ola Kvernberg Trio

よくわからないけれど買ってみたパターンのOla Kvernberg Trioの『Night Driver』。よくわからないけど買ってみるという時は、参加ミュージシャンかプロデューサーに興味がある場合が多いのだけど、今回はレーベルがJazzlandだったので手に取った。最近、あまりJazzlandの新作というものを目にしていなかった事が要因。

Ola Kvernbergというのはヴァイオリン弾きで、このトリオは他にベースとドラムという編成。こうなるとKvernbergのヴァイオリンは電化されたものかと思ったけれど、意外にも生音を使っている(若しくはそれに近い音)。リズム隊はジャジーというより、現代的な音を使ったグルーヴィーなリズムを繰り出してくる。それに生音のヴァイオリンが上モノを一手に引き受けるのは、やはり少し厳しい。楽曲がもう少し込み入ったものか、ドラムが間を生かした叩き方だったら良かったと思う。でも、ヴァイオリンの音色自体は悪くない。









Ola Kvernberg 『Night Driver』




でも、ヴァイオリンは悪魔の楽器と言われるだけあって(言われてない?)、その音色には抗えない。オレは実は結構ヴァイオリンの音色は好きだったりするのだけど、クラシックは曲が苦手だし、オーソドックスなジャズ系はパッとしないし、アヴァン系は電化されていてヴァイオリンの特性を殺してしまったりするのでイタダケナイ部分がある。だからその音色を活かしながら、オレの趣向に合うような音楽を作ってくれそうなKvernbergには期待している。