Friction

終わったと思わせておいてしつこくFriction。『Skin Deep』は、色んなところで言われているように当時のニュー・ウェイヴとの親近性が強い。『Friction』からいきなり速度を落とし、ダークでへヴィーな感触になったけれど、不思議と陰鬱では無い。隙間を生かした音作りはダブ的な音の使い方とも言えて、このアルバムもある意味当時の流行とリンクしているのだけど、そこにあった音が現代でも通用するという事なのか、『Replicant Walk』で感じたチープさのようなものは無い。

リマスタリングされたという事で、(どの作品にも言えることだけど)音の輪郭がくっきりした印象。そもそもリマスタリングはリミックスとは違うので、旧盤と比べて大きく印象が変わったりはしない(そうなってしまったら問題だと思うけれど)。そしてモノによっては必ずしもリマスター盤の方が良いとは限らず、個人的には『Replicant Walk』は成功しているとはいい難いものを感じる。だけど『Skin Deep』はこのリマスター盤の方がこのアルバムの音に合っていると思うので、これはリマスターの成功例の一つだと思う。









Friction 『Skin Deep』




一応これでFriction連投は終わります。次回はライブか『Zone Tripper』と『Live 1980』の再発時。ライブといえば、昨年のXmasに福岡でFrictionのライブがあって、実はそれに行こうかどうか結構考え込んでいた。最初は日帰りと思って調べたけれどそれは無理という事がわかり、それならば朝一の新幹線で東京に戻ろうかと思ったけれど、いくらなんでも乗っている時間が長すぎる・・・。飛行機往復の料金は高すぎるので悩んだ末に諦めたけど、XmasにFrictionのライブが見れたら最高だったはず。



そういえば『Maniacs』はDisc2の「Time Smoke」に雑音が入っているという事で、交換ということになっています。この情報は某掲示板から得たもので、何かと叩きにあう掲示板だけどこうやって恩恵にあやかる事も多々ある。たしかに時々困った事は起きるけれど、功罪の罪の部分だけがやたらと目に付くような最近のメディアの取り上げ方には疑問符が浮かぶ。