Ziggy Marley

Adrian Sherwoodの『Becoming a Cliche』と一緒に買った、Ziggy Marleyのソロ名義二作目『Love is My Religion』。昨年の8月にリリースされたものだけど、Sherwoodをタワレコのレゲエのコーナーで探した時についでに買ったものだけど、実は全然聴いてなかった・・・。でもレゲエのインプレを続けたかったので、やっと封を開けた。

前作『Gragon Fly』はレゲエというよりラガ・ロックとでもいうかなんというか、面白かったけれど微妙な感じもした。それまでの「& the Melody Makers」を切り離す事で路線変更という事でもないのだろうけど、『Love is My Religion』も、レゲエは含みながらもレゲエのアルバムを聴いたという感触はあまり残らない。コテコテなレゲエもあるけれど、色んなタイプの曲にレゲエのパーツを色々散りばめたような印象。1曲目の「Into the Groove」なんてまるでアフリカン・ポップスのようなイントロで、Youssou N'Dourが歌いだしても違和感無い。軽やかなこのアルバムの音はレゲエという言葉よりも、カリビアン音楽という言葉の方が似合う気がする。



なんとなく否定的な感じになってきたけれど、そういう事ではなく、レゲエでは神に等しい存在のBob Marleyの息子のZiggyが、そういう足枷にとらわれない音楽をやりだした事が面白い。









Ziggy Marley 『Love is My Religion』




『Love is My Religion』を聴いていて、誰かの音に似ていると思っていたのだけど、やっと気が付いた。Michael Frantiの音に似ている。となると『Yell Fire!』という感じだけど、そうじゃなくて『Everyone Deserves Music』的な感じ。『Yell Fire!』は攻撃的な感じが強いのだけど、『Everyone Deserves Music』はレゲエな音作りでもないにもかかわらず、Ziggyの『Love is My Religion』はこっちに近い。それがオレの言いたい、レゲエっぽい感じだけれど何か違うという事の説明になるとはず。



Ziggyはデビュー作の『Conscious Party』を聴いて、実はその後『Dragon Fly』まで全然聴いてなかった。それが久々に前作を手にして、違和感は感じたけれどレゲエというスタイルに拘らないという事が今のZiggyには自然体なのかと思ったし、あの父親譲りの声を聴けば、否が応でもレゲエ・スピリッツみたいなものを感じる。