Cesaria Evora

Cesaria Evoraは中村とうよう氏が嫌いな歌手の一人。MM読者のオレとしては危うく無視してしまった可能性があったわけだけど、たまたま試聴した時に気に入って、それ以来、大体新作は聴いている。今年でた新作の『Rogamar』は、海外では今年の前半に出ていたみたいだけど、日本盤は最近になってからの発売。MMでとうよう氏が4点とかつけているのを見て、逆に安心して購入した。

Cesariaの声は、男の声なのか女の声なのかわかりにくい。それは当然個性なわけだけど、場合によっては毛嫌いされる可能性もある。なのでとにかく、この人の歌を聴くかどうかはほぼこの声を気に入るかどうかで決まると思う。オレは当然気に入ったから聴いているのだけど、この声が嫌いという人がいても特に不思議ではない。

一応アフリカの人なのだけど、音的にはサウダーヂ感があって、ブラジルのそういう音が好きな人なら受け入れやすいと思う。小洒落たカフェとかでかかっていても、違和感は無いかも。









Cesaria Evora 『Rogamar』




Cesariaを初めて聴いたのは『Cabo Verde』というアルバム。来日ライブがあるという事で、タワレコHMVでプッシュしているのを試聴してCDを購入し、そのライブも見に行った。その時前座をつとめたLes Negresses Vertesまで気に入ってしまい、ある意味高くついたライブだった。そのライブはクアトロだったのだけど、出来れば座って見た方がよかったような印象があるので、今度来日する時は、そういうところでライブをやるのならもう一度見てみたい。でも、それがブルーノートだったら行かないかも。



しかし、中村とうようという人はかなり危険で、この人がMMで高い点をつけているものは確かに良い作品ばかりなのだけど、低い点をつけているものでも、個人的には気に入っているものもある。この手の話で有名なのは、昔Public Enemyをこき下ろした件だと思うけれど、オレはあの辺りからとうよう氏の癖を少しずつ掴むようになったので、低い点をつけているもののレビューを慎重に読みながら、「怪しい・・・」と思ったらネットの利点を活かして試聴をするようにしている。