Derek Bailey / Cyro Baptista

この手の音の新譜の情報は殆ど手に入れる事できず、店頭とか、この手の音が好きな人のサイトをチェックして気付くしかない。Derek BaileyとCyro Baptistaの『Derek』は、amazon.co.jpをウロウロしてて偶然見つけたものだった。この組合せでは以前に『Cyro』(1982年録音)というタイトルでの連名作がある。それから11年後になるこの録音のタイトルは、前回の『Cyro』というタイトルへの意識と、Baileyへの哀悼の意をこめてのものだろう。

1曲目の「Sheffield F.C.」は、Cyroの歌とパーカッションの印象が強い。Baileyはそれに色をつける。Cyroの歌は、歌うというよりもヴォーカリゼーションといった趣、且つ、どこかの民族音楽的。当然演奏自体もそういう感触が強くなる。

2曲目の「Ubachuva」は対等な関係。Baileyもいつもの調子で、あの音を繰り出し続ける。









Derek Bailey / Cyro Baptista 『Derek』




12/25という日は、個人的には世間のハッピーな雰囲気から一歩身を引く一日になったけど、必要以上の態度を取るつもりも無い。ただ今日は、自分から音を聴くことの出来る時間はBaileyの音を選ぶ。



と思っていたら、James Brownが逝去か・・・。個人的にはあまり聴き込んだ人ではないのだけど、オレなんかが言うまでも無く、その功績は計り知れない。全身全霊ファンキーという意味では、この人以上は無い(と思う)。やはりここは、哀悼の意を込めて手持ちの音を聴きます。



R.I.P. JB